【コッパ・イタリア ミラン対ボローニャ】熱意、気合不足で貪欲さでも負け、タイトル獲得は幻に…。

MIL

前回対戦のリーグ戦では、
先制されるも終盤にかけての交代策で流れを手繰り寄せ、チュクウェゼ、サンティの活躍により逆転で3得点を奪って勝ったものの、舞台を変えてのこの1戦では力も気合も足らず、ほぼ沈黙で敗戦。

【感想】

トモリが軽傷でスタメンに戻り、フォファナもこの決勝の舞台で復帰しお馴染みのメンバーで幕を開ける。
序盤堅い試合になるかと思いきや、ボローニャにもミランにも開始直後は決定機が訪れた。
ただ、演出する回数が多かったのはボローニャだった。高いボールからシュートまで
持ち込み、サイドから攻めてPA手前のエリアや左右両方のサイドからシュートチャンスを作りながらボールも支配される展開に。

最終ラインからのビルドアップも上手かったし、前線から守備が中々連動出来てないミランのプレスを交わして中盤からもロングボールでパヴロヴィッチ、ガッビア、トモリ、テオの裏を狙われ続けてた。
前半からフォファナが体が重そうで結果論になるが、怪我明けでスタメンで使う選択が良くなかった。プレス懸命にし続けるも、配給面やラインデルスとの入れ替わりで高い位置を取ることは、今日のボローニャの面々の前では難しい仕事だった。

自分達でボールを持っても、ガッビア、パヴロヴィッチの2人で持って下げてメニャンでやり直すの繰り返しで、前半も後半も一向に自陣から出られなかった。
守備面では、精一杯のやる気とプレーで失点シーン以外は戦っていたものの、ビルドアップ面も求められ状況下では満足のいく出来とは程遠かった。

この試合を通しての良い点は、立ち上がりのレオンの緩急つけたドリブルで無理やり突破した場面、アレックス・ヒメネスのクロスからヨビッチが放ったシュートのみかなと。
それ以外は、交代で入ったメンバーもゴールの匂いを感じるチャンスシーンを作る事は無かった。
テオの粘りから折り返してフェリックスが足を振った場面は、あそこに居たのがフェリックスでなければ…と思うぐらいの、いつものキックミス。

ボローニャが強かったし完成度も高かったのは事実ですが、
もう少し、いやもっともっとミランである以上闘う気持ちや全力でタイトルを獲得する為のプレーや熱意を持って挑んでほしかったですね。
インテルに負けずに、勝ててるのは毎試合、開始前から気持ちが入ってるからだし
リーグ戦上位勢に勝てない時の理由と全く一緒の敗因だと思います。

負けるべくして負けたなと…。
素直にボローニャは強かった。51年ぶりの優勝、おめでとう。
カラブリア、ポベガもおめでとう。

【テオ】割り切って交代すべきだった

どうしても、テオへの期待は消えないわけでまだもう一花咲かせてほしいと思うんですが
この試合に至っては、失点シーンのクリアは不運だし仕方がないけど
プレーの9割をあの必死さでやってほしいなと。

テオだけに、言える事ではないですが【3-4-3】にしたからには

最終ラインでの守備免除(ある程度は)
高い位置に近いからこその攻撃参加
決定機を作らなくとも、体で当たりに行き潰すプレーや囮になるランニング

この3つをこなして、テオが出続けられる理由をプレーで見せないと
使う必要性が無くなってくると思います。
結局ワイドにポジションを取り、持ってテンポを落として最終ラインや中盤の2人に返却。
緩急も付けられず、レオンが前線からプレスをかけた際も付いていけず、ただ疲労が蓄積するだけの動きで終わってしまっていた。
これを解決するには、試合が動いてる中でのコンセイソンの指導やレオン、テオの攻撃時以外の連携が必要になってくるので一概にテオだけが悪い訳じゃないですが…。

決勝の舞台で思い切った策を取るのは、簡単じゃないけど
テオ→バルデザーギ
アレックス・ヒメネスを左、右にムサorウォーカー
で左サイドを行き返せられたらなと結果論ですが考えてしまいます。
フォファナも重たそうだったので、思い切ってムサに賭けるか、フィジカルを活かしてファールを誘いながら持ち運べるLRC、テラッチャーノの起用も策ではないかと。

結論、また焦りや選手間の距離等の理由でテンポが合わずシュートまで繋げられる場面を演出するにあたってズレが生じたまま上手く機能せず追いつけなかったのが痛かったですかね。
タイトルを逃し、また悪い流れを感じながら迎える、次のローマ戦は地獄ですが
もう失うものは無いので、ひたすら血眼になってでも勝ちを狙いに行かないといけません。

HONAMATA

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