コッパイタリア突破に向けても、大事な1戦だった今節。
整備された3バックを持つアタランタ相手に、未完の3バックで挑むも最後の部分が嚙み合わず敗戦。
【前半】クオリティの差はありながらもチャンスを作る
ガスペリーニの整備された3バックのシステムに苦戦を強いられ、前半の序盤、終盤ではボールを動かすシーンが見えたがそれ以外はアタランタにボールを支配され守り続ける展開に。
その中でも最終ラインのパヴロヴィッチ、ガッビアがレテギを潰し簡単にシュートを打たせる状況を作らせなかった。トモリ、アレックスヒメネスも集中した守備、時には走力活かした攻めも見せ集中力の高さや気合いをプレーでも見せていた。
ミスの少ないアタランタ相手にボール奪取回数も少なく、攻撃も1発のカウンターでチャンスを生み出すしか選択肢が中々見つけれず。
レオンがサイド、中央に走り出した隙を見てスルーパスを通してゴールに近付くもプレスの速さや後ろから詰められシュートまで行けず…。
ラインデルスも組み立てから突破、フィニッシュを狙うもアタランタのセンターラインは戻りも堅く、そして早い。
ヨビッチも随所でポストプレーを見せるも潰しの早さに苦しむ…それでも中盤からの楔のパスを積極的に使い、前半終了間際にはPA内でヨビッチが背負いながら反転して逆足シュートも惜しくも枠の外へ。
それでもトラップからシュートまでスムーズで上手かったし、レオンも引っ張られて倒されるもファールとまで行かずアタランタの集中力、ベッラノーヴァのCB器用にも苦しめられスコアレスで前半終了。
【後半】致命的なミスから失点、決定機1歩手前までいけるものの・・・
開始早々、ルックマン側から攻められるも最後の所まではやらせずにボールを回収してから右サイドで何度かチャンスを作るも良い位置でシュートは打てず枠内には届かず…。
相変わらずフォファナのシュートには期待できないし、審判のジャッジミスも目立ったり、レオンが抜けて折り返すシーンも合わせられず後半は本当にシュートまでが辿り着けなかった。
そんな中で、アタランタの3枚替えから対処する隙もなく、フォファナから始まったプレスミスからボールホルダーを潰せず左右に振られ、パヴロヴィッチがプレスに行ったスペースに頭で落とされ失点。
これ以外のピンチはメニャン初め最終ラインでなんとか守りきっていただけに、立て続けの判断ミスからの失点が痛かった。
交代枠をどんどん使って最終的に4バックになり、ピンチを招く事もあったけどテオの全力スプリント、メニャンの足でのセーブでしのぎ、攻撃は少しずつ中央のスペースに人を流して楔を当ててPA付近までは近付けた。
が、シュートに繋がる1歩手前の部分で常にパスズレが起きてた。
最後の人員配置に問題はあったと思うし、サンティの使い方が雑で全く存在感が無かった。フェリックスは中央に動き直してから良い位置でボールを受けて前を向ける回数も多くて良かったけど、力んでキックミス、テオを攻撃で使えなかったのがもったいなかった。
0-1で負ける内容かと言われると
追い付く、はたまた逆転も全然ありえた攻撃だったから悔しかったしここさえ勝てればな…って思う試合でした。
【総括】コッパイタリアに向けて
現状の【3-4-3】にトライするのがもう少し早ければ…と思う内容で、時間さえ確保できてこの形で戦う試合がもう少しあれば、勝ち点3も奪えたと思うので悔しい試合でした。
後半の終盤にかけてチャンスは増え、本当にシュートの1歩手前まで行けた回数は多かったし
最後のラストパスを受け手にしっかり合わせられれば3点ぐらい奪えたと思うので負けられないコッパイタリア2ndレグでは、そこのズレを修正して挑みたい。
前半のヨビッチの反転からのシュート、アレックス・ヒメネスのクロスに惜しくも届かず合わせられなかったシーン。
ヨビッチのポテンシャルが見えた場面でもあったので、後半攻撃人の変更が必要なのは分かるけど
最後までピッチに残してほしかった。1トップでも頑張ってポストプレーもしてくれているが、可能なら消えながら最後のシュートシーンに絡んで行きやすい2トップでの起用がやっぱり望ましいのではないかと思います。
フェリックスは、ボールに絡みたがって降りてくる回数が多すぎるからそこの頻度さえ低くなれば
まだここから頑張れそう。間で受けるのは上手かったし力んでシュートがあらぬ方向へ転がるシーンを除けば終盤にかけて良い動きしていた。
オフザボールの動きなおし、ボールを持った時のごちゃごちゃ感を改善できればまだまだ駒として使えると思うので頑張ってほしい…。
チュクウェゼはやる気はあるけど、もう限界かな。
フォファナは前半からの疲労は、あっただろうけど失点のきっけに繋がった判断ミスは頂けないし不要なミドルも封印して次戦に挑んで欲しい。味方の動きなおし、作り直しが上手くいかなかったこの試合では仕方ないけどラインデルスも独力で無理やり行くのはよろしくなかった。
でもあれだけ、常に中央をコンパクトにされると難しいんですけどね…プリシッチが守備に追われて攻撃で本来の動きが出来なかったのは痛かったし
右サイドにプリシッチが流れてインナーラップをヒメネスがする形を作りたかった。
この試合、プレスもサボらず必死の表情でプレーし続けてたヒメネスは本当に良かった。攻撃面でもドリブルで運びながら仕掛けたりタメを作れていたし、ルックマンをトモリと2人でかなり抑えていた。
プリシッチの長所でもある背中を向けながらサイドに流れてもスムーズに攻撃を作り直す力をもっと出したかったし、テオを走らせてDF釣ったりしたかったなと。
(ショートコーナーからルックマンにカウンターでゴールを脅かされた場面のテオの本気のスプリントすごく良かったしメニャンのストップもあっぱれ)
でも文字通り、健闘はしたし大きすぎる差はそこまで見えなかったので
時間とともに良くなる気がします。その時間がないのが問題ですが。
トロフィーを掲げて今シーズンの不振を少しでも薄めたいので
是が非でもまずは、決勝に駒を進められる事を祈ります。
HONAMATA
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