アタランタ、インテル戦を前に迎えた難敵ウディネーゼ戦。
4231を辞め、442も使わず新システム343で挑んだこの1戦。左サイドが攻守で違いを見せ、クリーンシートで快勝。
【前半】新しい形で挑み、前線でのプレスから生まれたゴール&カウンター
噂されていた、【3-4-3】で挑んだウディネーゼ戦
開始直後から果敢に2列目からの飛び出しを見せるラインデルス、最終ラインからロングボール1本でレオンの抜け出しからチャンスを作ろうとする意識。
ウディネーゼの最終ライン、守護神のビックセーブで得点とはならなかったもののシンプルかつ相手に嫌がられる攻撃を見せれていたのがポジティブ。
コンセイソン体制で初めて3バックも、穴だらけでピンチ多発ということも無くAヒメネスがバランスを見て上下動を狙ったり、抜かれても3バックの長所を活かしてトモリが後ろを気にせずプレスや攻撃参加も時折見せ初戦ながら良い攻撃をしていた。
ヨビッチにシュートチャンスは訪れなかったものの、動きなおしや周りを使うサポートでシャドーの2人にスペースが出来て、今季開幕戦以来のスタメンで1トップながら長身揃うウディネーゼCB陣に持ち味を活かしたプレー。
30分
前線からハメに行って、高い位置で取りきりワンタッチプレーで動かなしながら最後はテンポダウンもフィジカル活かした突破で最後はCK獲得のシーン。
最近の試合で個人的に特にフォファナの状況に応じでポジションより流れとタイミングを優先したプレッシングが効いて生まれた決定機。
自陣ではラインデルスと左右を入れ替えながらお互いがプレスに出かけたあとのカバーリングがスムーズに出来ていたように見えていたし中央のスペースを使われる前にサイドに追い出せていた印象。
このフォファナのプレスがカウンターの決定機、前線からの起点演出の間違いないきっかけになり生まれた先制点最高でした。
前線でハメた後のパスの洗濯も良かったしヨビッチが降りずにボックス内で動き直し続ける1歩手前で待ってたレオンのミドル。
1人1人の意図のある動きが噛み合ったゴール。
ラストワンプレーのCKからパヴロヴイッチがねじ込んだ追加点も、自陣でフォファナが奪いきってから始まったカウンターからのCKで前半凄くフォファナが伸び伸びプレーしてそれが数字にも繋がっていたし前半の最後のプレーでピッチ内で1番熱い漢パヴロヴイッチのゴール、無失点で後半に繋げれた流れは完璧だった。
【後半】ゴールを許すことなく、失速もせず畳み掛けた2ゴール
後半も変わらず、同じ形で試合を進め
相手のロングボールからメニャンとAヒメネスが衝突し、メニャンが担架で運ばれ途中交代になった場面に全ミラニスタがヒヤッとするも、試合後にメニャンの意識が戻り
その場面の直後にフォファナが、すぐにベンチに緊急を知らせ
ベンチに居た闘志の塊タミーの心配の表情がカメラに抜かれていた。
そのタミー含む、ソッティル、スポルティエッロ、テラッチャーノ、バルテザーギが投入され、更にテオの独走からのニアをぶち抜くなんともテオらしいゴールが生まれディレイ視聴ながら声が出た。
テオがミランのテオ・エルナンデスである事を証明するような久しぶりのゴールに少しホッとした。守備面も最終ラインのカバーもありピンチを作られることも少なく最適解から生まれたテオのゴール。
そして、最後のダメ押し点になったカウンターから右サイドに位置していたタミーのクロスに左サイドでランニングを続けていたレオンの侵入から最後はチップキックで中央に折り返し、
ラインデルスが詰めて4-0。
この3人の特徴が全部出し切った4得点目に惚れ惚れ。
プリシッチの貪欲さからディフレクトしたボールが5得点目になったと思いきや、タミーのオフサイドで取り消されはしたものの、異なる選手のゴールが生まれ雰囲気も良く、点差も付き試合が決まった所で10分ほど早くテオ、レオンを休ませる事もでき完璧な前後半で
終わってみれば快勝で終えた。
【総括】3-4-3で見えた、個々の長所短所のカバーリング
ウォーカーが怪我をし、3CBはまだ出来ん無いんじゃないかと個人的に思っていましたが、
トモリ、ガッビア、パヴロヴィッチの3枚で最終ラインを構築し上手く機能した今節。
ガッビアがいつでも中央でバランスを取る位置にポジションを取り、左のパヴロヴィッチはテオのスペースを1.5人分、いや2人分ほどプレスに行きボール奪取も成功させていた。
逆サイドのトモリも同様にフレッシュなAヒメネスのプレス後のケア、連動してプレスにいくなどもう、古参に当たる立ち位置として良い働きを見せていた。
両WB、左右CBの個性が存分に活きてテオのゴールも攻め上がりも見れたこのシステムは本当に効いていた。中盤のフォファナ、ラインデルスも4-4-2の時と同じくビルドアップが困れば降りて、そうでなければ高い位置に位置を取る。
本来得意としていない、ヨビッチも1トップでウディネーゼの長身3CB相手に良いポストプレイ、サポートも行っていたしプリシッチとレオンを サイド ではなく、シャドーの位置に極力配置して攻撃をしていたのも功を制していた。
後半はレオンが最前線でフィジカルを活かして相手CBと闘い、ヨビッチが降りて変化を付けることも出来ていたし内容もスコアも見ていて面白い試合だった。
最後のバルテザーギの抑えの利いたシュート、ソッティルのドリブル突破、久しぶりの出場になったテラッチャーノのもクローザーとしてガンガンプレーしていて良かった。
手の上げ方やボールを見る姿勢が、カラブリアを思い出すし何故だか懐かしい気持ちに。
スライディングで無理やり取りに行こうとしたシーンはカードが妥当なプレーだったけど
気持ちは凄く良かったし、クローザー以外での出場機会も今後増えてほしいですね。
この新システムで快勝を飾り空気もまた、良くなったのをまた再起のきっかけにして
この試合で終わることなく、アタランタ、インテルの2連戦でも勝利を飾りたいです。
HONAMATA
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