クラブ創設125周年を記録しジェノア戦で低調な攻撃面を露呈してしまい、勝ち点を取りこぼしてしまった前節。CB、RSBの最適解が見つかりバックラインは不調のテオをヒメネスに変えて最終ラインからの攻撃を活性化を狙って挑んだジェノア戦も大事な場面で決め切れずスコアレスドローに終わり、年内ラストマッチのローマ戦に向けて攻撃を機能させ数字にも表したいミラン。しかし、現実は甘くなくレオンも負傷してしまう…。
レオンの負傷もヒメネスのポテンシャルが垣間見える
※()内は交代時の選手、配置
前々から3バック、5バックの最終ライン、中盤に人数を固めてるフォーメーションが苦手で毎度苦戦するのは分かってた。だけど両サイドでひたすらクロス放り続ける形じゃなくてパスを交換しながら地道にズレを探すスタイルでやってたのは良かった。
ジェノア戦からテオに代わって、スタメンでヒメネスが使われるようになったけど
これに反対や疑問を思うミラニスタは居ないでしょうってぐらい、めちゃくちゃにヒメネスが良い。
右サイドに比べたらこの試合、左サイドから攻められるシーンは多かったけど守備面も軽くて常に抜かれることはないしディレイしながらここぞというタイミングで足伸ばして刈り取る場面もチラホラあtって守備で見ても本当に良かった。
前半でレオンが負傷交代したのが誤算ではあったけど、あれだけ今季も試合に出続けてそれに加えてカンピオナートの後半から守備面も鍛えられてボールを持ってない時間でも貢献するようになり、単純に運動量が増えたから怪我しそうな日がいずれ来るだろうとは思ってはいたけどちゃんと痛いね。。。
左サイドを警戒させつつ、今シーズンからはフォファナの加入で1発のロングボールで抜け出して決めるシンプルな形も作れてたゆえに、ここでの離脱は年内を勝利で締めくくるには大きな痛手ではある。
1月中には復帰できると助かるんだけどなぁ…オカフォーも怪我がちで試合でまともに使えないし。
交代でテオが入ってヒメネスが1列ポジションを上げてからも、前を向いて運びながら攻撃に変化を加えられてこの試合も抜群に良かった…
本職ウィング?って思うぐらい単独突破も行けるし運んでら折れ込みながらもシュート打ったシーンを見るとコンバートしても行ける雰囲気すら感じる。あれが決まってたら主人公過ぎたんだけどなぁ。
止まらない最高のコンビ
まだ振り返るには少し早いけど、今シーズン前半といえばラインデルスとフォファナの中盤で攻守両面を指揮する絶対に外せない2人。今シーズンどの試合でもこの2人が低調な出来だったことは1度もないし今でも形にしっかりなってないが、フォンセカミランの初陣を支えてたのはずっとこの2人でパフォーマンスも落ちる事なく常に安定してるこのコンビにこの試合も救われた。
テオとヒメネスの左サイドはヒメネスの孤軍奮闘でテオはこの試合もすごく静かで、右サイドの守備専エメルソンと攻撃特化も活躍できないチュクウェゼは良いチャンスが来てもパスの出しが遅かったりで脅威になれず、、その中で一瞬の隙を付いてこの試合トレクァルティスタ起用のラインデルスが狙ったスペースに軽い足の振りでまたまた絶品のスルーパスをフォファナが供給して頼りがいのあるこのコンビでなんとかネットを揺らして勝ち点3GET。
やっぱ集中力が違うし1人で何役もこなせる存在がスタメンに2人も居るのは大きい。フォファナはバカヨコみたいな守備専門ですって風貌なのに、守備だけじゃなくてドリブルもしれっと上手いし何よりパサーとしても成り立ってるのが凄い…あの位置の前任のケシエと比べてもボールロスト全くしないし怪我もしない、規律乱さない、スイッチ入れる役割も担えて今季だけでも重要なゴールを演出するためのラストパスを何本も通していて別格のアンカーでありボックストゥボックスなんだよなぁ。
フォファナのお陰でラインデルスの位置も高くなってシュートに集中する時間も作れてるから今季から得点力も上がってると思う。この試合はこの2人に加えてテラッチャーノも中盤で常時動きなおしたり、ミドルを沈めかけたシーンもあってどこでも静かにしっかり仕事をこなせるユーティリティ性も兼ね備えてて今後フォンセカのやりたい攻撃の形がまとまったら理解するのも早そうだから化けそうな予感。
左のエンジンは温まっても、右は冷え切ったまま
左は本職じゃないヒメネスが孤軍奮闘でゴールに迫るシーンもあったけど右がいつも静かすぎて物足りない。チュクウェゼは元々球離れが良い方じゃないには分かってる、けどボール貰った後に左利き特有の右に持ち替えたり右足でチャンス作ったりが全くできないのはマイナス過ぎて。
エイブラハムがこの試合ほぼチャンスなく目立たなかったけどワンツーのリターンをチュクウェゼの右足ダイレクトで貰えたら良い形になりそうな場面も左足で少し溜めてから弱いパスにしてしまったから決定機には繋げられなかったなと。
もう可能性を感じないカットインも周りを使う意識の低さが見てられない、内側にボールを置くと後ろクロス、カットインシュートしか選択肢がないのが痛い。外を向かないしサイドを駆け上がって深い位置まで侵入する動きだったり前線に当ててワンツーで抜けるとか自分からアクションを起こしてほしいんだよね、、昨季の後半はそういう動きをしてたからなおさら今の出来は残念。フォンセカの指示かもしれないが。
エメルソンは守備専だから仕方がないかと目を瞑ってます。(足元苦手なのと、走り方は足早そうなのに実際は鈍足なのは勘弁してほしい)
カラブリアのコーナー
まず、今回まさかカラブリアが試合に出れるとは思ってなかった…しかも2列目で。
フォンセカは今ある戦力を使ってどうにか変化を加えようとしてくれているのはありがたい。
パスはあまり見れなかったけど中央で受けて反転してシュート打ったのは良かったしやっぱりカラブリアは地味にシュートは上手いからゴールに近い位置でボールに絡んでフィニッシュまで行けたら良くなりそうな気がする。(贔屓目あり)
最終ラインを任せるのは怖いし後半は特にヴェローナが良くてボール持たれる時間が長かったから本職のSBを左右両方1列上げて守備の安定感増そうとしたのかな、そこはフォンセカらしい。
言わずもがなチャウ、ガッビア、メニャンも安定していてマジで良い。
チャウの楔は毎試合効くしガッビアのプレスも丁寧なビルドアップも身を投げ出したブロックも素晴らしい。メニャンもススロフのシュートをしっかり止めたり足元安定に上手かったりで流石すぎた。
攻撃に課題は残るし怪我人の分を今ある戦力で闘わなきゃいけないし
相手はラニエリ就任で好調なローマ相手で苦戦は確定だけども年内勝利で飾れるように奮闘して欲しいな。
書き忘れたけどべナセルの復帰が一番大きい!!!!!トレーニングの時にトモリがテンション爆上がりしてたみたいにこっちも気分上がりまくりだから怪我明けで再発が怖くもあるけど良い状態を維持してべナセル、ラインデルス、フォファナの欠点の無い完璧な3が見たいです。
年内最終戦勝利を祈って
HONAMATA
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