ミラン、過密日程の疲労もみえ敵地で完敗…【ミラン対ユヴェントス SeriA 24-25 第21節 】

MIL

前々回対戦の2024年、フォンセカ体制では0-0のスコアレスドローの塩試合を見せ、2025年コンセイソン初陣となった前回対戦では逆転勝利。しかし今節は序盤から相手の守備にハメられ前半から意気消沈…結果として完敗と言っていいほどの内容で0-2で敗戦。

ユヴェントスの前線からのプレスに苦しめられる

※開始時の形、変更時のメンバー(配置は異なる)

この日も開始から【4-4-2 は使えず、【4-3-3】スタート

この試合は開始直後こそ、自陣でクリアしたボールからカウンターのチャンスを得て
タミー、レオン、ラインデルスの少ない人数でもユヴェントス、DF陣を揺さぶりシュートの形まで持っていけて得点の匂いを感じさせた。

がしかし
自陣でボールを持った際、ユヴェントス陣に前線から常にプレッシャーをかけられ、自陣でボールを思うように運べず時間が経つにつれ、ユヴェントスの攻撃陣から始まる守備にどんどんハメられてボール保持時、特にゴールキック、メニャンに下げてやり直すタイミングで視界が眩むほど選択肢もアイデアも少なく何も出来ずに相手にコントロールされていた。

なにより、ユヴェントスの中盤前線のどこも守備をサボらず積極的にプレスをかけ
ボールを刈り取る事を最優先とせず、パスの選択肢を限定して、出させた先で追い込んでグラウンダーのボールを封じロングボールに絞らされ自陣から常に詰まっていた。
中央にに人数をかけられサイドに追い込まれ、それを打開するパス精度や動き出しの部分が現状機能していないからレオンが降りてきても相手の中盤と前線にサンドされ
どのスペースで持ってもキツい状態だったな・・・

波状攻撃の後、カウンターを食らいトモリとニコの1vs1の場面のトモリのディレイ、左足を止めた対応は良かった。
それ以降ベナセルの守備時の立ち位置が曖昧で最前線までプレスをかけにいき
空いた中央のスペースを自由に使われ、ケアできず最後はサイドからシュートまでいかれ
OGで失点。

ハーフライン付近で囲まれフォファナのロストからトモリの不適切な1vs1から沈められ2失点。

の場面は最悪だった。アンカーの位置を留守して埋める人数もおらず、サイドを捨てるしかない状況を生んだのも駆け引きで完敗した…失点を受けいれるしかなかった。

唯一、良かったのはレオンの守備意識

後半に入っても戦況は変わらず停滞。
この日もベナセルとフォファナの相性が悪くフォファナの長所を活かせないず、やみくもにプレスに生き続けアンカーの位置を留守のすることが常にあった。

失点シーン、ビルドアップのシーンでマイナスのイメージが強いエメルソンではあるが
個人的には今まで見られなかった斜めへのパスを供給する場面も見え、チャンスには繋がらないもののタミーの動きを使えてたのは良かったと思います。
相手にボール保持される時間が続き、過密日程で蓄積した疲労がより見えて押されるシーンが多かったもののこの日もニャンが驚異のセーブ力で死守していた。

その姿は頼もしかったし失点のシーンもその直後に皆を集めて喝をいれなおす
背中はカピターノとして求めてるものすべてだった。

ヨビッチ、カマルダが入って4-4-2の形になってからは
フォファナがゲームメイクに参加できるようになり、攻める時間が増えたけど反撃弾までいけず
終盤にカウンターになりかけたシーンでは、前線に居たレオンが背後の存在を警戒して
自陣まで全速力で戻りスルーパスをスライディングでカット。

このシーン唯一この試合で得られた収穫だった。守備の意識改革が毎試合見え
攻撃以外でも10番として存在感がでるようにもなっていて熱い気持ちになった。

総括、個人的雑感

後半戦で勝ち点3を詰めなかったのは悔やまれるものの、過密日程コンセイソンの練習メニュー戦術ルールに慣れていくこの期間で肉体的にも疲労が隠せない状態ではあるので
休息の時間も確保しつつ後半戦で徐々に勝ち点を積み重ねて、CL圏内に今の熱量を維持したまま闘って欲しいと思います。

ムサも随所で成長の姿を見せていたり、個人的にヨビッチの動きが思いのほか良く感じたので今冬で放出濃厚な状況だけど残してコンセイソンの2トップのプランとして後半戦の起爆剤になってほしいなと思う。
戦術理解が深まり、試合開始時から4-4-2で戦えるようになってからが
コンセイソンの力を最大限表現できると思うので
準備期間がまだまだ足りないものの、今後の試合で少しずつ整ってコンセイソン本来のやりたいサッカーをミランで見れる日が楽しみです。

コンセイソンは絶対に手放してはいけない監督だと思うので
ミランでも長期政権を祈ります。

HONAMATA

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