対照的な立ち位置で迎えたミラノダービー。終盤に被弾し、ドロー決着も今あるもので闘えた試合。【ミラン対インテル SeriA 第23節 24-25】

MIL

今シーズン、カンピオナート前半戦を2-1で勝利し続く2025年。
新年早々、スーペルコッパイタリアーナ決勝で3-2の逆転劇でタイトルを獲得し、戦術面、メンバー差は依然埋まらないものの、今シーズン久しぶりの2連勝を飾っている中で迎えたミラノダービー。
終盤で失点しドロー決着ながら現状を考えると良く闘えたと個人的思います。
(書いてる途中に悔しさを抑えきれなくなりましたが)

前半

お決まりの開幕、【4-3-3

ウォーカーがデルビーでスタメンで合流後、初出場。
テオ、トモリ、パヴロヴィッチ、ウォーカーの最終ラインで始まるまでは正直ウォーカーの衰えの噂を鵜呑みにしてたし、セリエA初出場で慣れるまで不安定なプレーもあるんだろうなって思ってました。けれど、蓋を開けてみたらディフェンスラインでプレミアで培った知識と経験でリーダーシップ発揮して同胞のトモリ等に指示も出し統率してくれていた。

上下動、ボール持った時の安定感、パスのズレの少なさの圧巻だった…
(冷静に考えたらあのビック6入りし始めた時のスパーズ、連覇しまくりのシティで出続けてたんだもんな…)

左右に振られながらも、トモリ、パヴロヴィッチがラインを気にしながらもラウタロ、トゥラムにボールが入りそうなタイミング、入った瞬間に常にしつこく体をあて足を延ばし
最前線から自由に展開させないぐらいタイトな守備を前半から披露してくれていた。

守備も全体で集中して行い、前線からボールを追い、誘導し攻めではボール保持時は右サイドから
カウンター時はテオ、レオンの左サイドのから一気にギアを上げて押し込まれすぎる事なく自分達の形で自らのターンも作れていた。

44分のタミーのプレスからベナセルが時間をかけずに前に送り、お馴染みの内側のテオからアウトのレオンから折り返しを弾かれた後の、ラインデルスのボックス侵入からダイレクトでゴール右上隅に叩き込んだあの一撃は格別だった。
右のプリシッチも全速力で走り込んでいて、バストーニを釣っていたからラインデルスが打てるスペースも出来たと思うし理想の形だった。

何より、攻めらる時間が長くなるのは始まる前から分かりきっていたが
前半に先制し1-0で終えられたのは上出来すぎなぐらい良かった。

後半

ハーフタイムで
ベナセルOUT➡アレックスヒメネスIN
後半から、より攻撃的にくるインテル相手に早い時間から 【5-4-1】のブロックで早い時間から対策して前半同様、トモリ、パヴロヴィッチが変わることなく闘志剥き出しでボールが入ったら必ず相手を追い出すまで追い続ける姿勢で対応をしていた。
ウォーカーもシティで、3CBの一角で出続けていたからポジショニングもカバーも秀逸で守備時の指示でも体を入れる判断の速さで紙一重のディフェンスラインを形成して、ポストやオフサイド、メニャンに救われるシーンも含めて終盤まで粘り強くゴールを死守。

後半の主導権は明確になっていたものの、集中切らさずにボールを追いかけ続けレオンのプレスバックやスライディングテオの粘り強い対応気合の入ったパヴロヴィッチ、トモリの1vs1で守備から入り要所要所でゴール前まで進むカウンターを差し込むチャンスも作った。

カウンターを食らう場面もあったけどパヴロヴィッチが全力でトゥラムと並走して遅らせてテオとサンドして守り切ったシーンはダービーに相応しい闘いだった。
文字通り最終ラインを中心に【死守】して守り続けたものの、追加タイムの一瞬の気の緩みからクリアミスでブロックが崩れたタイミングでクロスを入れられ、折り返しから追いつかれたのは見返せば見返すほど悔しさがこみあげてくる…チーム状況を考えると負けなかったのはプラスではあるんだけど本心はやっぱり悔しい。

ヒメネスの判断ミス、チュクウェゼの気の緩みが重なり生んだ失点シーンでもあったから尚更悔しい。けど監督交代主力の怪我人含めて直近2勝1分は上出来でしょう。

総括

試合開始まではCLで敗戦し、移籍金渋るが故に戦力確保もまた間に合わず良い状態とは程遠かったけど終盤までリードし守備陣も崩壊することなく、なんならベテランの出場でチームに最終ラインのまとまりも生まれて奮闘できた試合だと個人的に思います。

枠は捉えなかったものの、カマルダ君の途中から出てきて体を当てられながらも持ち運んで自ら打ったプレーは大物の予感を感じせる場面だったしそういうエゴを持っているのがストライカーとして充分すぎる。それにレンタルの話も無くなったし今期の残りの試合でどんどん起用して経験を積ませつつ初ゴールも見たいなんて欲もやっぱり出ちゃいます。

先日のカラブリアの退団は悲しかった。個人的にはせめて夏まで残ってほしかったけど、少量でも移籍金を残して去る選択をしたのはカラブリアなりの想いなのだろうか。
自分にとってミランをより追いかけたいって思えるきっかけになった選手だったし、最近は監督と揉めるらしくない行動も増えて擁護は出来かねたけど、怪我の影響で波はあったがパルマ戦は持ち味を出してプレーできてたし、スーペルコッパ決勝弾の起点になったのもカラブリアらしいランニングが活きて最後はトロフィーを掲げられて良い光景を見せて貰えた。
ありがとうカラブリア、カピターノ。別のチームに行っても活躍を祈っています。

色々な感情が揺れたダービーでしたが
現状、自分たちが持っているものを発揮して闘えてよかったなと思います。
あとは、この気持ちをプロビンチャ相手にも維持して、ヒメネス獲得でブーストもかけてリッチも上手いこと確保して良い順位で冬を乗り切って来季もCLに出たい。(コンセイソン政権で)

HONAMATA

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