2024年最終戦、ありがとうフォンセカ。【24‐25 SeriA第18節 ミラン対ローマ】

MIL

過去8年で17戦、8勝5分4敗と悪くはない対戦成績の対ローマ。
直近の対ローマ戦は5試合4勝1敗と勝ち越している状況で迎えた2024年最後のカンピオナート。
ユリッチで上手くいかず、ラニエリが再建中のローマ相手に年内最終戦を勝ちて何とか飾りたかったフォンセカミラン。現実はそう甘くもなく結果的にはドローで終わり直後にフォンセカ解任に…。

色んな意味で重要だった前半戦を締めくくるローマ戦

※スタメン、途中交代はコチラ()内は変更時のメンバー、ポジションは異なる

年末に差し掛かるにつれ、スタメンから外せないメンバー達が怪我で離脱し続けてプリマヴェーラ組でベンチを埋めるしかない中で遂にベナセルが戻ってきてこの日はようやくベンチに帰還。
この日も今季絶好調のラインデルスをトレクァルティスタの位置に置いてスタートしたミラン。

常時ディバラが攻撃を牽引


まずざっくりいうと
ラニエリに代わって明らかに空気が変わって最終ラインも前線も見違えるように変わった印象のローマが終始ボールをキープしてチャンスを作り続けていて強かった。
開始から最終ラインからウィングバックのアンヘリーニョに1本のパスを通してエメルソンとチュクウェゼの間を狙われると常々ドブビクが走って開けたスペースにディバラが入り込み受けてダイレクトでもキープしてからラストパスでも何度も決定機を作られ常にヒヤヒヤする展開が続き…

違うユニフォームを纏いサンシーロに戻ってきたサレマーケルスもサイドで気の利く動きをし続けディバラ、パレデスとテンポを作りながら徐々にゴールに迫ってくる…(帰ってきてサレマ…)
ドブビクとワンツーで強引に中央を突破されエリア内で左足を振られるもポストに救われてなんとか先制点を与えずに済んだシーンは本当に終わったと思った。
ディバラが常に効いてて凄く嫌だった、めっちゃ嫌だった(語彙力皆無)

守りの姿勢が続くもこの日もNo14、No29がこじ開ける

攻められ続け守りの状況が続くもこの日も自陣からフォファナがドリブルで自陣から持ち運んで
走り続けてたモラタの足元にボールを預けてモラタが上がってきたフォファナの落ち着いて横パス。
フォファナもいつもの落ち着きで右を駆け上がってきた相棒のラインデルスにラストパスを送って
ラインデルスの得意な右足ダイレクトでネットに突き刺して先制。

押されてはいたものの、馴染んできたシンプルな縦に早いカウンターで負けじとチャンスを作って意外と流れがここで変わるんじゃないか?と思いつつ、先制点と同じ形で今度はラインデルスが持ち運んで2回目のチャンスを迎えるもヒメネスへのボールが長く流れる…がヒメネスが本当にこの試合も攻守に優秀で適当クロスに逃げるんじゃなく、落ち着いて中のモラタにグラウンダーで通してモラタがダイレクトでニアを狙うも枠の外へ….。

ヒメネスの何が良いってレオンが怪我で空いた2列目の穴をサイドバックを感じさせないドリブルだったり体の強さが本当に良い、守備意識ももちろんのことしばらくは2列目の左はヒメネス一択で良いレベルで動きが良い。良すぎて良いしか言ってないね。。。

それでもディバラを中心にローマも3バックの一角が高い位置まで上がってビルドアップに参加し人数有利を作られドブビクに1本早いボールを当てられこれをヒールで浮き球で落としてディバラが逆足の右足でダイレクトボレーのとんでもないゴールを沈められて追いつかれる…これはどうしようもなかった。
3バックの人数有利を活かした綺麗なパスワークで1枚ずつズレを作られて、理不尽な落としから無慈悲なボレーで決められてこれはドブビクもディバラも巧みで敵ながら圧巻だった。

これには実況の北川さんもローマ愛全開のリアクションでSeriAを感じたよね。

後半は防戦一方でマジックマイクのおかげで勝ち点1は死守

後半から久しぶりにピッチに帰ってきたベナセル。
これはシーズン後半戦に向けて大きすぎる…けどやっぱり復帰したてもあって感覚を掴みたいんだろうけど球離れが悪く攻撃の流れには乗れず。でもまだ復帰したてで猪子はしばらくは上がらないだろうけど鬼のボールキープや無理の利く持ち運びにまた期待したい。

中盤の3人がフォファナ、ラインデルス、ベナセルで怪我無く回せたら誰でも運べてラストパスも出せるから攻撃のチャンスが多く作れそうだから後半に期待大。
その中で数字の部分で物足りず最近は守備で頑張ってたチュクウェゼが負傷…筋肉系の怪我ではあったけど自分で交代要請して、倒れ込んでピッチを叩いてたあのシーンは心痛かったな。
入らないカットインには結構あぁ…って思う瞬間は多かったけどいずれミランの右サイドで活躍し続けてくれる未来を期待してたからちゃんとショックだった。

後半は完全にローマペースでいつ勝ち越されてもおかしくないシーンも多く、中盤の間延びを狙われたりでピンチが続いたけどこういう時に超人的な反応でゴールマウスを守ってくれるマジックマイクに救われた。
後半はそれに尽きる。

フォンセカ解任

結局なんとかドローで持ちこたえて勝ち点1を持ち帰るもホームで情けない結果に終わった試合後に
フォンセカの解任が発表されてコンセイソンが就任。

フォンセカはタイミングが悪かった。やりたいサッカーに必要な選手を放出され、ピオーリ時代のメンバーの不調や気持ちの入ってないプレーでまとまるまで時間がかかったし最終ラインの最適解が見つけられるまでに勝ち点を落としすぎてた。それでもCLでマドリーに勝ったりミラノダービーで久しぶりの勝利を見せてくれたりで良くやってくれてた、CLも突破できるぐらいに勝ち点も積み上げてきたしね。

レオンの守備意識改革やテオの気持ちの部分も改善したり、人が居ない中でプリマヴェーラ組を積極的に使ってヒメネスを発掘したりでやれることは凄くやってくれてたと思う。
それだけに勝ち点さえ落とさなければシーズン終了まで指揮を続けれたのかなと少し寂しい気持ちにもなる。最終ラインから前に楔のパスを当てて落として展開したり2列目の動きを徹底して作り上げてくれた印象、ラインデルスが攻撃面で開花したのはそこも影響してるんじゃないかな。

ありがとうフォンセカミラン。
そしてシーズン後半は切り替えてコンセイソンミランを見守っていこうと思います。
(攻撃面では右サイドバックはエメルソンじゃ物足りなすぎるからコンセイソン体制でカラブリアがピオーリ時代の優勝シーズンみたいに活躍してカピターノがスタメンで堂々と出れるようになることを密かに願っておこう…)

HONAMATA

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