サンティ・ヒメネスの2試合連続ゴールもありクリーンシートで久しぶりの連勝【ミラン対ヴェローナ SeriA第25節】

MIL

前回のCLフェイエノールト戦でまたも塩試合を見せてしまい、不安視された今節。
これ以上勝ち点をこぼす事の出来ない状況での新戦力、ソッティルのスタメンデビュー。
結果的にサンティの2試合連続ゴールで1-0で久しぶりの連勝で終えられた今節をゆるく振り返ります。

【前半】

4-2-3-1】スタート

もうお馴染みの、フェリックスをトップ下に置いてスタートした前半。
この試合も状況に応じて降りてきて軽く持ちながら捌いたり、自分で持ち運んでファールを誘ったりで最近で言うと、ブラヒムみたいな動きで少し懐かしさも蘇りつつ、この人の加入は凄く大きいなと感じた。
ドリブル突破を恐れずにチャレンジする積極性、守備意識含めて素行の部分が目立たない現時点でポジティブすぎる補強だなと感じます。

前半終了間際のペナルティエリア内でサンティの折り返しをムサが打って惜しくもバーの上に飛んでしまったシーンも決めてほしかった気持ちももちろんあるけど、ムサが右に居てくれるのは今じゃ頼もしいしこの試合は普段よりも攻撃で目立つ部分が多くて良かった。

CBのチョイスも良かったし、ラインデルスとフォファナが同じ高さでボール回しに参加してソッティルがワイドに開き続けている間にテオが内側に入りフェリックスがサンティと極力近い位置をとる形がどっちのサイドに流れても出来ていて、先制点こそなかったけど個人的に好印象。
ソッティルはクロスも上手いしレオンと違う動きでDFを引っ張てくれるからそこもすごく良かった。

【後半】

ハーフタイムで、まさかのウォーカーOUT、ヒメネスIN。
結果的にこの交代が攻撃に厚みを増して後半はより右サイドでも攻撃の幅が広がったしヒメネスは自分でドリブルでサイドにも内側にも運べる足元も持っているのでそこも効いてムサとの右サイドを牽引していた。

66分のシーンが個人的に見たかったモノが詰め込まれてたシーンだった。
フェリックスが左で持って外側を走ったテオを囮に使い、斜めに走ってたラインデルスに渡して少し後ろ位置に居たレオンに折り返してシュート。中央の位置に残ってたレオンが、サンティが広げたDF間に入りシュートまで行けるのはシンプルで凄く良かったし、そこに行くまでのフェリックスとラインデルスの距離感も良くてこの2人は近ければ近いほどお互いの個性、長所が活きると思う。

そして74分のサンティの先制弾。
途中から出てきたヒメネスが右サイドバックの立ち位置ながら、内側に入り込みPA内まで侵入して受けてから少し下がってのレオンへの綺麗なアーチを描くフライパス。それをレオンが右足アウトを使ってダイレクトで折り返してサンティのヘディング。ヒメネスの完璧なパスもそうだし、レオンのドンピシャで合わせて折り返す技術に、ストライカーの嗅覚が噛み合った1撃が最高だった。
左から中央に折り返して沈める形はいつのミランにとってもやっぱりピッタリだし、それが出来る時は勝てる印象なのでこの形を増やしていきたい。

フォファナを途中交代で休ませたり、プリシッチも休ませたりクローザーとしてテラッチャーノも試合に出続けたりと交代枠を積極的に使えていて素晴らしいしクリーンシートで勝ちきれたのも大きかった。
やっぱり中盤に人を半固定して両サイドに振りながら回せるサッカーができたのも大きかったと個人的に思いました。

【総括】

今節はカウンターこそ少なかったものの、苦手な部類でもあるボールポゼッション時の連動した動きや位置取りも見られてワクワクしながら見れました。
ラストワンプレーを決めれてたら100点満点だったかなと個人的に思いますが、レオンが後半から出てきてアシストを記録してサンティが決めて勝てたのにも大きな意味があると感じました。

丁寧なパス、2列目から抜群の嗅覚で飛び出せるラインデルス。
ドリブル、組み立てを好み独特なタイミングでラストパスを狙えるフェリックス。
この2人の距離が近いとリズムが生まれるし相性が1番いいのはもしかしたらこの2人なのかなと勝手に期待してしまうぐらい、前者と後者の中盤での貢献は個人的に凄く魅力的でした。

ムサ前後半で役割を変えてプレーできるユーティリティ性も然り、攻撃面でも決まりはしなかったけどシュートを打つチャンスも増えて今後の成長がとても楽しみです。

HONAMATA

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